未経験からIT業界に

はじめに

この記事では、私がk.worksで働くことになったキッカケや業界未経験者が感じていることを書いていきます。

社会人人生の原点

私の社会人人生の原点は、社名を検索すると「〇〇会社 ブラック」と必ず関連検索が出てくる営業会社でした。

電話営業なら受話器と左手がガムテープで離れなくなり1日200〜300コール。
成績が取れなければ、「給料泥棒の食べるご飯は美味いか?」と上司からの囁きがほぼ毎日続く日々。
(勘がいい人ならすぐに気づくので詳細は程々に、、、)

これだけを聞くと「ヤバいところじゃん。」「絶対に働かないでいよう」と大体の人はなると思いますが、
これが嫌だとは感じず、「負けてらんねぇ」「あの上司に目に物見せてやる」となるタイプだった私。
結構楽しかったなと今では思います。

それから何度か転職をしてきましたが、
法人個人問わずで営業職ばかりを選んできました。

今この記事を書いてて気づいたのは、
「営業=戦略ゲーム」のように感じる点が好きだったんだな思います。

例を挙げると、
・A社と知り合いたいけど社長さんとのコネクションはない。
・飛び込み営業でもいいが、何が何でも落とさなければいけない。

この様な時には以下のことをやっていました。
・A社の取引先はどこだろう?
  →先にそこを落とすか 
・A社の社長がよく飲みにいくお店はどこだろう?
  →そこのお店をリサーチ。お店に通う中で店主と仲良くなり紹介を受けよう
・などなど、、、(戦法は様々)

こういうことを考え行動に起こすのが好きだったからこそ、
営業職が肌に合っていたんだと思います。

Chat GPTとの出会い

28歳。4年生の大学を卒業してから社会人7年目の年。
私がこのIT業界に興味を持ったキッカケは、AIツールの「ChatGPT」でした。
恐らく皆さんの中にも使用している人は多いんじゃないかな?と思います。

そして、少なくとも私にとってChatGPTとの出会いは、「仕事のやり方」を変える大きな出会いでした。
例えば、「画像生成」「コード生成」「分析」「文章生成」がありますが、
スキルがない自分でも、プロンプトを入力するだけで何でも対応してくれるんです。

最高のツールだと心が躍ったのを今でも覚えています。
実際に営業リストを作る際や資料作成にかなり活用できたことで、
時間的余裕が生まれ感謝しました。

ですが、いくら最高のツールだと言っても指示を出すには「効果的なプロンプト」を使用しなければいけません。
でないと思った通りの回答を出してくれないんからです。

結局はツールを使うには、ツールについての学習が必要なんだなぁと痛感しました。
(単純な質問だけなら必要ありませんが・・・)

人生の転換期

ChatGPTを学習していく中で、IT業界そのものに興味がありました。
現職が営業職だからこそ、これから伸びるであろう業界の動向に関心があったからです。

そんな中、当時お付き合いしていた女性と結婚するという人生の大転換期が到来しました。

正直、非常に悩みました。
これからの人生をどの様に生きるのか?いや生きるべきなのか?
営業職としてある程度の成功はしているが、同じ仕事のままでいいのか?
などなど….

そんなこんなで今後について悩んでる日々の中、
妻から一言「赤ちゃんできたよ」と・・・
嬉しい反面、ボディーブローをもらった気分でした。

このままではいけない
何かを変えなきゃ自分の可能性云々ではなく、
家庭すら守れなくなってしまうのではと本気で悩み始めました。

人の縁

「家庭を守りつつ何か新しいことに挑戦したい」と考える日々が続いた頃、
自分の中にあったのは「IT業界で仕事をしてみたいな」という気持ちです。

ですが、29歳IT業界未経験者を雇う会社なんていないよなぁ、、、と、
現実的に考えると無茶なのかな?と思っていました。

そんな中、たまたま弊社代表から「うちで働かないか?」と連絡があり、
あれやこれやと話をしていたら2024年3月に入社。今月で8ヶ月目を迎えることになりました。

人の縁とは本当に不思議だなぁと思います。

180度真逆な仕事

上にも書いた様に、これまでやってきた仕事は、
戦略を考えつつ足と口を動かし結果を獲る仕事。

そんな営業バカみたいな自分がk.worksに入社して一番に感じるのは、
「今までやってきた仕事と真逆じゃない?」でした。

少し内容を書き出してみると、

  • 頭を使うのは同じだが考えるジャンルが全く違う。
  • 家から出ない(リモートワークのため)
  • ほぼほぼ会話をしない
  • 足ではなく手を動かす
  • 人間関係ではなくシステムの仕組みを考える
  • などなど、、、

正直に言うと楽しいと感じる余裕は0。
そんなことから、今ままでの社会人人生を一旦忘れ、
SIerとしての脳にチューニングをしなければいけない日々の連続でした。

難しいこと

仕事をしている中で難しいなと感じることは、ありすぎて数え切れません。
例えば、「SSHって何?」「PHPって?」「JavaとJavaScriptって違うの?」みたいなレベルです。

SIerの方がこの記事を読んでいたら鼻で笑われてる状況です。
要は業界人なら誰でも知っている一般常識を全く知らないんだもの。)

普通だったら「勉強したら良いだけやん?」ってなると思います。
私もそう思って勉強した時に気づいたんです。

「調べ物が永遠に終わらない」ことに。

例をマインドマップで出すとこんな感じです。
終わっている様にも見えますが、知らない単語がある度に調べてだけなのに気づくと夜になっているんです。(現在はConfluenceを使用しているため、過去の遺物です。)

例では単語ですが、
これがWordPressやPlugin・Jira・Jira Service Managementと様々な内容も同様です。

本当に焦るだけでなく、このまま進んでも問題はないのか?
ゴールはあるのか?と陥りやすいのがこの仕事の難しいことだと感じます。

とりあえず今の自分は

難しいことだらけの日々で、
たまに時間だけが進んでいると感じる日もある状況ですが、
今の仕事の難しさに対しての関わり方だけは答えが出ました。

業界歴20年以上の弊社代表がよく言っていることですが
「自身が面白いと感じる内容を見つける」そして「常に勉強の日々」。
これに尽きると思います。

今はまだ面白いと確信に変わる内容とは出会えていませんし、
勉強のやり方も確立できてはいませんが、
来年の自分が「面白いと感じる内容」に出会える様にすること。

それが業界未経験者の私にできることだなと思っています。